2020年初頭からのコロナ禍の影響で、今まで見向きもしなかったような防疫製品が爆発的な需要を生み出して久しいこの頃、新商品の導入に悩まれているバイヤーの方も多いと思います。
欧米でコロナ対策用として売れている!?
スチームクリーナーといえばTVショッピングなどで日本でも一大ブームを巻き起こし、今や家電量販店からホームセンターまで、どこでも売っている家電のひとつになりました。「高温スチームで99%除菌!」なんて謳い文句もよく目にしました。日本国内では従来のハイシーズンは他の掃除用具同様、年末清掃がメインでした。その商品がコロナ対策用として欧米を中心に売れているとの事。
弊社と長年付き合いのある欧米顧客の多い老舗メーカーからの情報ですので、信ぴょう性は高いです。
コロナ対策に効果はある?
厚生労働省によると物についたウイルスは80℃の熱水に10分間さらすと死滅すると書かれています。
一般的なスチームクリーナーの吹き出し口のスチーム温度は97〜98℃程度との事なので、単純に10分間吹き付ければ死滅させることができるという事になります。ただ本体の吹き出し口までの距離が長ければ長いほど温度は下がっていくと思われますので、できるだけ吹き出し口の短いノズル等を使用した方が良いかもしれません。
消毒液等で除菌する方法もありますが、肌が荒れたりする危険性もありますし、水だけで除菌できるとしたら家庭用としては手頃な除菌方法の一つではないでしょうか?
輸入商材としてのスチームクリーナー
大手メーカーも多種多様なスチームクリーナーを販売していますが、ほとんどが海外生産の商品です。中でも中国がもっとも多い生産国になります。
電動式のスチームクリーナーを輸入販売する事はできるのでしょうか?
もちろん可能です!
低価格帯のスチームクリーナーはケーブル付きのタイプがほとんどです。
重要なポイントだけしっかり抑えれば、問題なく輸入・販売が可能です。
工場選び
簡単とは言っても、タオバオやアリババで売っているスチームクリーナーをそのまま輸入して売る事は出来ません。
気をつけなければいけないポイントとして、以下の4点が挙げられます。
①電圧
②コンセントおよびケーブル
③機能
④各種届出と表示義務
①電圧
家電を扱う上で基本中の基本ですが、日本と諸外国では家庭用コンセントの電圧が違います。日本の場合は100Vですが、中国の場合は220V、アメリカの場合は120Vです。電圧の違う家電を使用すると、、、、、下手すると一発でぶっ壊れます。火災などの原因にもなりかねないので絶対にダメです!
なので工場で日本向けに100V仕様に変更してもらう必要があります。
海外輸出経験のある工場であれば100Vへの変更はまず問題ないです。
②コンセントおよびケーブル
コンセントの形状は日本では2つ脚タイプが主流ですが、諸外国では3つ脚タイプや丸型など様々です。これを日本仕様の2つ脚タイプに変更する必要があります。
またコンセント及びケーブルは電気用品安全法の特定電気用品に該当しますので、必ず適合性証明書があり菱形にPSEのロゴが刻印されている物を使用する義務があります。
メーカー側にしっかりと対応してもらいましょう。
稀に有効期限切れの証明書を出されることもありますので、しっかりと確認しましょう。
③機能
スチームクリーナーは電気用品安全法上少し曖昧な商品となります。
スチームクリーナーとしては電気用品としての括りがないため、家電であっても現状は雑貨と同じ扱いになります。*ケーブル、コンセントの届け出は必要です。
しかし「湯のし機能(衣類等の皺伸ばし)」が含まれる場合は「湯のし機」として特定電気用品以外の電気用品として届出が必要になります。
もしも輸入予定のスチームクリーナーに衣類のシワ取り用アタッチメント等が付属している場合は注意が必要です。
④各種届出と表示義務
電気用品安全法の対象となる電気用品を輸入・販売する場合は必ず経済産業省に届出をする必要があります。
またラベル等にも会社名の印字等が必要になってきます。
経済産業省への各種届出や表示義務の確認は忘れずに行いましょう。
詳しくは経済産業省HP内の電気用品安全法 法令業務実施手引書をご確認ください。
まとめ
ECサイト向けなどで、パッケージにこだわる必要がなければ上記の問題を全てクリアしても500台程度からOEMを受け付けてくれる工場もあると思います。
パッケージもオリジナルで作りたいという場合は1000台以上がMOQの目安になると思います。
以上を踏まえた上でより良い製造元を探してみてください。
MCJ BUYERSではお客様の要望に沿った工場探しから、商品化、各種届出に至るまで全面サポートさせていただきます。
初めてのOEMを検討されている方にもおすすめです。
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